ユニクロ・ZARAにはないブランディング

こんにちは!ジーンズソムリエ&Brand directorの雑賀です。

服を買わなくなった理由を考えてみました。

私は服が大好き。

職業柄、毎年何十着と買いあさり、常にクローゼットにも収まりきらない状態です。

好きなブランドもテイストも多いし、基本的に色々チャレンジしたいタイプなので、クローゼットの中は全く統一感はなく、幅広いなジャンルの服が眠っています。

お友達の中に、いつ会っても全身COMME des GARCONSとか、全身Vivienne Westwoodみたいな方もいましたが、私はTPOやその日の気分に合わせて、エレガントな日もあればカジュアルな日もあるタイプです。

 

だから、毎日のスタイリングの選択肢は多いので、色々試してスタイリングのバリエーションを考えたいのですが、まぁ何せ時間がない!時間にも気持ちにも余裕がない生活。
中にはスタイリングどころか、買った事すら忘れてしまっていて、お袖を通さずにシーズンが終わってしまう事もあり・・・(;^ω^)
毎回、衣替えする度に反省し、「これからは衝動買いはやめて本当に着るか良く考えよう。」と思うのですが…その癖治らず、パッパと買って出番無しって服は減りませんでした。

 

でも、無駄な事してるな~という思いも強くなり、自分の中で1つ法則を決めました。
それは、【1つのベストスタイリングを購入する】という事。

単品で可愛い!欲しい!と思う服があっても、それだけ買うのではなく、その服が生かせるスタイリングを組んで、それを丸ごと購入すると、まずはそのベストスタイリングは頭に入ります。そこから枝葉を増やし、バリエーションを作っていくように徹底しました。

あ、セールは衝動買いOKにしています。そこまで我慢したらストレスになりますからね。

 

「このJK,この前買ったワンピースに合うかな?」
と思ったら、翌日、その合わせようとしているワンピースを着用してお店に行き、試着します。想像だけではキケンです!もし合わなかったらまた箪笥の肥しになってしまいます。
ちゃんと試着してから購入する!これが鉄則です。

 

という具合に、お洋服大好きで、アパレル業界に身を置いてる人間でも、これだけ慎重に検討してから購入しているこの時代…。そりゃ飛ぶようには売れません!

「安いからとりあえず買っておこう。」と今まで散々買い散らかした結果、その服は出番もなく、ただ邪魔なだけ。かといって捨てる勇気もなく2年位放置。案の定、近藤麻理恵さんに「ときめきますか?」と聞かれて捨てる決心がつく…。

消費者はこのパターンの失敗を幾度となく繰り返し、訓練されましたから、安くても吟味してから購入します。だから物作りの方向性を変える必要があるのです。

 

私が今の自分と消費者目線を重ね合わせて、服が売れにくい理由を考えてみました。

 

  1. ユニクロやZARAの様な、安価でそこそこ品質がいい服が、BASICかトレンド物まで簡単に手に入る。又、今までに購入したものが沢山自宅のクローゼットに眠っている。
  2. そのスタイリングやバリエーションは、自分で考えなくてもスタイリングアプリや、カリスマブロガーのプチプラコーデ術を見て一瞬で手に入るから、無駄に買い足さず、着まわす。
  3. SCブランド等で、日常のお買い物の時に競合ブランドの店頭の商品を見比べたり、売変になる時期まで買い控えたりする。
  4. 世間がゴリゴリのブランドでコーデしている人以上に、世間がプチプラコーデを高く評価しているのでしまむらを着てても安心。

 

要するに、極度の飽和状態。そして、消費者が賢くなったんです。

 

今、求められている服って何?

確かに服は売れにくくなっていますが、売れなくなる事はありません。

では、どんな服が求められるのか?を考えてみました。

「インナーはユニクロでいいわ。」
「こそこそのジレ(トレンドアイテム)はZARAで買える。」
「ボーダーT欲しいんだけど、あそこのお店とネットとどっちが安い?」

 

てな具合に、消費者は賢く使い分ける事が出来ます。
それだけでもハードル高い??いや、そうでもないかも(笑)

要するに、そこの大きなパイを牛耳るブランドの隙間をしっかりと狙いを定めたらいいのではないでしょうか。
もちろん、服だけではなく、ブランドの価値・サービスも重要です。それに、上記のブランドは半端ない店舗数で、下手したら街を歩いている時に「あ!」っと気付かれてしまう位、商品の認知度が高くなってるかもしれません。それが嫌だと思う人が喜ぶ服を考えてみました。

 

店舗数が20店舗以上のブランドは、ユニクロのようなごりごりの上質BASICは、さすがに展開ゼロには出来ません。ですから、シルエットやちょっとした始末、カラーで独自性を出します。

トレンドアイテムでZARAと差をつける方法はたった1つ!!

それはパターンに拘る事です。ZARAはデザインやコスパはいいのですが、シルエットがイマイチ日本人には合わない物も多く、試着したら「えっ?」って思う着心地の良くない服も多いです。
なので、コスパで勝負しても勝てませんので、日本人体型に合うシルエット・着心地の良さで勝負です!

 

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一方、店舗数が20店舗未満のブランドは、デザインやシルエット等をより個性的に、その筋のマニアの心を掴んで離さない、インパクトのあるブランド力が必要です。前例のない物を楽しみながら打ち出してマニアを味方につけましょう!

 

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