今春も大人気! ラッセルフリルはどう作るの?

こんにちは!
ジーンズソムリエ&Brand producer雜賀です。

 

今春も大人気のラッセルフリル。実はこんなに手が込んでいる!

週末は温かく、春を感じる事が出来ましたが、今週は寒の戻りがあるみたいです。

そうとはいえ、もう3月!オサレさんは春物のお洋服を着ています。私も寒いけど、若干震えながら春しています…(笑)海外でも、大胆な【ボタニカル柄】が目立つようです。可愛いですよね!日本では、もう少し抑え目にはなりますが、店頭(特にヤングブランド)に並びだしています。

 

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ラッセルフリルの作り方~パターンメーキングでこう作る!!

そして、今春も安定の人気を誇るのがコレ!!【ラッセルフリル】特に袖使いで2重・3重にしたボリューム感のあるものが目立ちます。ラッセルフリルは、独特のウエーブがあるので、優しく優雅な印象を受けます。だから、女性らしい印象を与えたい時や、華やかに魅せたい時には持ってこいのディテールです。

それもそのはず!ラッセルフリルは、パターンメーキングでかなり手の込んだ作業をします。

 

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では、パターンでどんな作業をしているのか・・・?簡単にご説明させて頂きます。
分かり易い例として、局部的にラッセルフリルを入れる場合。下記のようなスカートの場合は、まずはウエストダーツ分量を展開して、フレアにします。

 

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こんな感じで、パターンを切り刻んで入れたいフレア分量を展開します。これが腕の見せ所!センスと経験がモノをいう作業です。入れる場所、分量で美しく魅せるか、うるさくアンバランスになってしまうかが決まります。

pppppp

 

ラッセルにするのは、パターン的に技術とセンス・手間を要します。他にフリルを作る方法としては、【ギャザーフリル】があります。しかし、見え方はラッセルフリルとは全然違います。

もし、ラッセルフリルにせず、ギャザーのみでフレアを出したら、あの独特の立体感はなく、ちょっと残念な仕上がりになってしまいます。

 

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【ギャザーフリル】は、簡単に言えば、長方形の上の辺にギャザーを寄せる。なので、基本的には、フリルの上側と下側は同じ寸法になります。反対に【ラッセルフリル】は、パターン展開をして、上側の寸法は変えず、下側の寸法のみ出していくので寸法は全く違います。展開の分量が増えれば増えるほど、パターンは円状になります。

ですので、服を作る工程でいえば、用尺(使う生地の分量)も増えるのでコストがかかります。

 

これは【ラッセル×ギャザーフリル】ボリュームたっぷりで豪華ですよね!

 

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同じ様なディテールに見えても、ちょっとした違いがあります。そして、工程は大きく変わってきます。「この服は、デザイナーがここを象徴したかったんだな~♡」等、その作り手の意志とか伝えたい事なんかも感じながら、今春、是非自分好みのフリルをGETして下さいね~(^▽^)/