朝鮮三大悪女『張禧嬪』は本当に悪女なのか?

「張禧嬪 チャンオクチョン」と「同伊 トンイ」

私は韓ドラが大好きです♡
一日に3つ位、同時進行で1.3倍速、しかも回想シーンは30秒スキップで観ます(笑)

なので、見終えた作品は、もう100作品は優に超えています。

中でも、韓国版大河ドラマ(歴史物)が大好きです!!「イ・サン」「チャングムの誓い」「馬医」等、心に残る作品が沢山あります。

昨夜夜な夜な、出張中に撮りためていた、今最もハマってるドラマ「張禧嬪 チャンオクチョン」を観ました。

オクチョン

主役のキム・テヒが超絶美人なので、思わず回想シーンも見入ってしまうほど(笑)
チャンオクチョンは朝鮮の「三大悪女」として知られる絶世の美女。どの歴史書にもあまり良くは記されていません。そのチャンオクチョンが「ファッションデザイナー」として朝廷に入り、そしてひたすら王を愛し王妃にまで成り上がるという構成です。

今、やっと25話位。そこに、何と!!あの有名な「トンイ」が現れます。

「トンイ」という大河ドラマもあるのですが、そこではトンイは奴婢の身分で貧困に負けず、父と兄の無実を証明するために一人奮闘する健気な女性に描かれています。そして、その人柄が王に認められ、側室となり、後に男の子を出産…と、好感度の高い女性。

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その対比として、オクチョンは出世欲が強く、傲慢で、美貌を武器にドンドン出世し、最終的に王に処刑されるという壮絶な人生に描かれています。

しかし、ドラマ「チャンオクチョン」では、したたかで気が強く、人の物を奪う能力に長けている人物として描かれている。オクチョンは、王妃からのいじめにも耐え、ひたすら王を愛する女性。政にも関与せず、兄と叔父に利用されている事を薄々感じながらも、止める事が出来ない位、か弱い女性という設定になっています。

 

 

視点を変えれば、見かたも変わる。

この二つのドラマを見ると、同じ人物の事を描いているとは、到底思えません。物語のどこに視点を置くかで捉え方が大きく変わるという事でしょうか。

ドラマ「オクチョン」では、オクチョンは、ただひたすら王を愛した。王はオクチョンとその息子を愛し、守るためにあらゆる手を尽くした。その王の変貌ぶりを見て、周りの人達はオクチョンはただならぬ悪女だと噂したのか??という印象を受けますが、ドラマ「トンイ」では、オクチョンは聡明で欲深い悪女でしかありません。『愛は盲目』だけに、周りが見えなくなってしまったのでしょうね。

私が勝手に想像するに、オクチョンはただ純粋に王を愛し、王しか見えなくなる位強く深く愛していた。一方トンイは、王を愛してはいましたが、オクチョンまではのめり込まず、周りの状況や評価も把握出来る位の余裕があったんだと思います。

この時代に、王宮でこんな大恋愛をしたら、役人達が黙っている訳がありません。だから、2人とも波乱万丈な人生を歩んでいます。それでも、決して諦めず、力強く生き抜いた、その『生き様』も勉強になります。

ドラマ「トンイ」を見られた方には、是非、ドラマ「チャンオクチョン」も見て、このまるで司馬遷の【史記】を読んでいるかの様に、視点を変えながら、この二人の女性を見て欲しいです。

オクチョンの汚名返上のためにも・・・(笑)

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