【UNDLESS】はこんな思いで立ち上げたブランドです！

2016/09/08

こんにちは！

ジーンズソムリエ＆Brand producer雜賀です。

何故、学生コラボ企画を打ち出すのか？

今月からご紹介させて頂きました【UNDLESS】は、上田安子服飾専門学校生とのコラボ企画です。

❝学生❞といっても、服飾を２年以上専門的に勉強していますし、先生からご推薦頂ける位、意欲的な人ばかりです。

そんなやる気と才能に満ち溢れた学生達に、社会に出る前に、是非経験して欲しい事がありました。

それは、【作り手の思いを伝える】という事です。

従来、アパレル企業では、デザイナー等の企画担当者は、物作りが完成したら仕事終了。そこからは、店舗MDや営業、販促・広報担当者に渡ります。
だから、自分のデザインした商品が、実際どのように打ち出され、どのように展開されているか？どんなお客様にご購入頂いたのか？まで把握していません。

その様な縦割り分業のほうが、《餅は餅屋》で専門性も高く、効率的だと思います。

しかし、何も伝えずバトンタッチしたてしまったら、ハード的には、その商品の持つ本来の役割やポジション、ソフト的には、作り手の思いや創意工夫等がブレてしまったり、封印されてしまいます。

それに、関わる人が多ければ多い程、伝言ゲーム状態に陥り、最後には大事な部分が削られてたり、余計な情報が継ぎ足されてたりします。

それでも、昔は売れてました。

しかし、今はそんな状態では洋服なんて売れません！

その洋服は何故企画されたのか？
その洋服を着たらどうなれるのか？
その洋服はどんな人に来てほしいのか？
その洋服を作るのに工夫した点
その洋服が他と違う点

・・・

隣のブランドとの境界線がわからない、同じような商品が並ぶ【コモディティ化】した市場。

そんな中で、今まで通り打ち出しても誰にも伝わりません！

《トレンド》《オシャレ》《可愛い》《着やすい》なんていうのは当たり前。そんな言葉では伝わる訳がありません。

これからは、お客様に作り手が思いを伝えていく時代です。

とはいえ、実際、企業デザイナーとして入社したら、まだまだ分業せざるを得ない状況かもしれません。

でも私は、これからの人達には、少しでも【思いを伝える】という事の大切さを理解し、その経験をしてほしいのです。作って終わりではなく、それをお客様に向けて発信していく思考を持って欲しいと思います。

それが【個を出す】という事、唯一無二のブランドに育てる事に繋がります。

私も今、【思いを伝える】は勉強中の身なので（笑）、こういう経験の場を提供する事くらいしかできません。
そして、こういった経験は、出来れば早い時期にする方がいいと思うので、学生時代の一番夢と希望に満ち溢れた時期に、自分と向き合い、思いを発信するサポートをさせて頂こうと決意しました。

今回は杉野さんデザインのジーンズです！

杉野さんは、双子のお姉さん。だから、小さい頃からお母さんに用意された妹とお揃いのお洋服を着ていました。
そういう環境なので、後姿で妹を間違えられたり、比較されたりする事が多く

「私は私！！」

とずーーーっと思っていたそうです。

杉野さんは、とても優秀で頑張り屋さんです。お話していると「真面目で熱心だな～！」っていう印象ですが、髪は金髪！！（笑）
でも、ファッションはシンプルだけど、チョー――ットだけ拘りのある面白い洋服を個性的にコーデしています。上手く言えませんが、大人っぽいけど少し少女っぱさのある雰囲気で上手くまとめています。

メイクもアイラインの目尻をちょっと長く跳ねさせて可愛いんですよ♡

そんな彼女だからこそ、一見シンプルだけど、上手くトレンド要素も取り入れて、ちょっぴり個性的に仕上げたジーンズが作れました。