原点を振り返る20

こんにちは!ジーンズソムリエ&Brand directorの雑賀です。

尊敬するsabaseチーフ、Mさんの存在に助けられました。

sabaseのチーフは、私がCORDIERで入社1年目の時に出会った、半年間の育休から復帰された尊敬するデザイナーMさん!尊敬するMさんの下でお仕事させて頂けた事。それが何より心の励みとなりました。

デザイナーで結婚出産して現職復帰する人は非常に少ない。それだけ激務なんです。

 

 

ある朝、Mさんの息子さんが発熱し、病院に行ってから出社されました。

〈私〉「息子さん、大丈夫ですか?」

〈チーフ〉「…。まだ熱があるから息子に『ママ、会社休もうか?』って言ったら『僕は大丈夫だから早く会社行って!』って言われたの…。私、息子にそんなに気を使わせてしまってるんだ…と…」

チーフと私、しばらく2人で大号泣( i _ i )しました。




私も日頃からずっと不安と罪意識が一気に込み上げてきて涙が止まりませんでした。これが会社で涙した最初で最後の場面です。
当時、子供を保育園に預ける事だけでも、凄い罪意識がありました。

『体力的にも負担が大きくないかな?』
『毎日寂しい想いをさせてないかな?』
『親と接する時間が短過ぎる?』
『子供の小さな成長や変化を見逃してしまわないかな?』




と、常に自分で自分を責めたり追い詰めていました。
又、追い打ちをかけるように、私の母から

 

「よくあんな幼い頃自分の子供を保育園に預けるね!信じられない神経してるわ。私はようせんわ。」

と、毎日まるで犯罪者ように責められ、仕事を続けている事が「悪」なのか?子供を犠牲にしているのか?と自問自答を繰り返していました。
そんな時、いつもMさんの姿に励まされました。私にとって唯一の心の支えでした。

 

育児と仕事の両立は心身共に半端なく過酷でした。

今でこそ産休・育休制度を活用するのは当たり前になっていますが、当時のワールドでは育休復帰はかなり厳しい環境でした。

特に、CORDIERの時は、いつ休まれるかわからないからと、仕事もアシスタント以下のお手伝いレベルですし、会社に保育園から発熱したと連絡が入れば、『またか…』という顔をされ、謝りながら早退していました。
一部の人から、

 

「育休復帰でCORDIERなんて贅沢過ぎるわ!」

「フル出勤出来ないんだから、早く希望者と代わってあげたらどう?」

 

と通りすがりに耳元で囁かれたりもしました。

 

あ、こんな人はごく一部です!冷静に考えたら「お前が代われ!」と一喝すれば済む位くだらない事なんですが・・・(笑) 当時は凹みました。

そして、どんどん居辛くなっていきました。

 

それでも、本当に自分がやりたい仕事だったら、石にしがみついてもやり遂げますが(笑)仕事内容も変わってしまい、途方に暮れている所をMさんが助けて下さいました。Mさんがいなかったら、私は辞めていたかもしれません。

sabaseに異動出来ていなかったら・・・と考えるだけで恐ろしい。

 

この一番辛く苦しい時に助けて貰ったご恩は一生忘れません!感謝で一杯です。

 

そんな神様的存在のMさんでも、悩み、苦しみながら仕事を続けているんだな…と、改めて育児しながらのフル出勤の大変さを感じました。そんなMさんが私にとって、今でも一番憧れの存在です!Mさんがいるから頑張れる!Mさんの背中を見ながら生きてます。
育休明けのCORDIERでは、仕事らしい仕事は任せて貰えませんでしたが、sabaseではチーフが

 

「朝倉ちゃん、会社で出来なかったら自宅で出来るよね⁈」

 

と言って、みんなと分け隔てなく仕事を任せて頂きました。

 

それがとても嬉しくて、ただただ嬉しくて…続けよう!と思いました。ブランド長も大胆で男らしく、楽しく仕事しよう!というスタンスで部署内は常に温かい雰囲気♡

 

こうして、周りの人に助けられ、励ませれながら、育児と仕事の両立を続ける事が出来ました。

育児と仕事の両立についての想いを、次回もっともっと書きます♡同じ様に迷い、苦しんでる女性の励みになれば嬉しいです。最後まで読んで頂き有難うございました。

 

 

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