原点を振り返る29

こんにちは!ジーンズソムリエ&Brand Producer雑賀です。

OEMメーカーの高いスキル

OEMで物作りする時、素材・デザイン・枚数が出るとコストが瞬時に出せるメーカーがとて重宝しました。

その理由は、コスト混みで決定しないといけないからです。

いくら売れそうなデザインでも、その服の売れる適正上代をつけないと売れません。
サンプル作成してからコストを出すメーカーでは、狙っていたポジションにハメれるのかわかるのが遅いので、どうしても発注するのが遅くなり、上手くいきません。

 

すぐにコストが出せるメーカーの営業担当のスキルが凄い!
一瞬で生地値・工賃・関税・為替等を計算出来るって事は、全てを熟知していなければ出来ない技です。

私は、いつしかOEMメーカーの仕事に興味を持ちました。
そして、他社ではどんな商談をしているのか?他社はどんなやり方をしているのか?等々知りたい事がどんどん出てきました。

 

「売れる服」=「お客様に喜んで頂く服」

  • 売れるデザインを適正価格で店頭に並べる。
  • 売れる時期に売れる量を仕込む。
  • 売りたい物を分かり易くレイアウトする。
この3つを死守出来たら売上は上がる!とMDロジックを構築し、誰でも成果が出るような仕組みは出来る。でも、「売れるデザイン」を誰にでも出来る様にデザインロジックは出来ません。でも、無理矢理「Sランクデザインロジック」を確率しようという動きがありました。
【前年踏襲で1ポイント新トレンドを入れ込む】
みたいな感じで、デザイナーが変わっても、更にはデザイナーでなくても、「売れる服」を作れるような法則を作り初めていました。
そんな法則があれば、誰も苦労しません。(笑)

これは、あくまで私の主観ですが、

【企画開発系・生産系・店頭系の3チームが一丸となり、バランスの取れた組織力を築き上げる事】

これが「売れる服」=「お客様に喜んで頂く服」を作る為に最も必要なんです。

この3つのうち、どこかが異様に強いとか、どこかの視点が欠けてしまうとおかしな方向に向かいます。

たとえ、「前年踏襲+1トレンド」みたいな法則があるとしても、何を「1トレンド」として、どこにどう加えるかを判断するのに、店舗系から前年の店頭の評判を聞き、生産がどこでどう作るかを検討し、企画がそれを踏まえてキートレンドを落とし込むかを考える。

このバランスの取れた思考が、お客様に喜んで頂ける店頭・物作りには一番大切なんです。

そのチームワークが「ブランドの思い」となり、お客様に響く。その「思い」がないブランドは人の心に届く事はない…そんな風に考えるようになりました。

 

いよいよ次回で最終回です!

ここまで読んで頂き、感謝で一杯です♡有難うございます。