こんにちは!
ジーンズソムリエ&Brand producer雜賀です。
《感性工学》は、人間には必要不可欠で意外と身近なものです。
昨日は【第12回日本感性工学会 春季大会】でした。
私は、大学時代の恩師である菅原先生のご厚意で、今回も発表の機会を頂きました。こんなにも有り難く、嬉しい事はございません。
この《日本感性工学会》では、日本の第一線でご活躍されている博士・名誉教授が、研究の成果を発表されています。日本感性工学会
《感性工学》って、何だかわかる様なわからない様な・・・。
そこで、大車林とウイキペディアで調べてみると
感性工学
情感を介在させたものつくり。品質には感情にかかわる要素が存在し、わくわくする、ほっとする、かっこいい、落ち着くなどの言葉で表される形や色、感触などを無視できない。そこに着目した工学をいう。自動車のように感情移入しやすいデザインではとくに重視されるようになった。感性は、英語ではsensitivity、sensivility、sentimation、feeling、affectionなどが適応するのだろうが、この分野は日本がもっとも関心が高いらしく、表記の訳語が通用する。
感性工学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/12 13:51 UTC 版)
感性工学(かんせいこうがく、英語: Kansei Engineering)は日本で始まり世界へ伝わった比較的新しい技術工学で、人間の感性を研究して製品やサービスに応用するというものである。
と書かれています。
これを読んでもピンとこないですよね?
前々回のパネルディスカッションで、大手薬品会社が研究されていたのですが、例えば、洗剤を開発しているとして、あのぬるっとした油汚れを落とすのに、泡立てたスポンジでキュッキュと洗います。そして水で流しますよね?!その時、何秒で泡が流れ、あのぬるっとした感触がなくなれば、この洗剤はよく落ちると人間の脳に認識されるか…?というのを発表されていました。これも感性です。
《感性》は、日常生活の様々なところで無意識に認知されている事が多く、それを研究分析すると『あ、なるほど!!』と思う事は沢山あります。
車や建築・インテリア、ファッション、それに音楽は勿論、医療や介護等、ほぼ全てのジャンルにおいて《感性》の研究は行われています。
なので、この学会は新しい発見や視点が多く、とても良い刺激を受けます。
前回、私は弊社がネット販売をしている事から、生地の持つ特性や風合いをネットでどう伝えれば分かり易いかを実務者の立場から研究してみました。そこで、ちょっと面白い事がわかりました。
生地の風合いは、やはり触感でしか感じ取ることは出来ません。しかし、ネット上では触感を実際に感じる事は出来ません。唯一感じる事ができるのは視覚のみ!そこで、何がうまれるかというと、視覚と触覚とのギャップです。《見た目通りの触感》か《見た目とは違う触感》か?そのギャップを一目でわかるようなグラフを考案しました。
勿論、私は研究者ではありませんので、あくまで実務者レベルでですが、ちょっと視点を変えるだけで分かり易い提示か出来ました。《工の視点》と《商の視点》が上手く噛み合えば、こんなに強いものはありません。これは、また自社サイトで活用していきたいと思っております。
今回の発表は自身の体験談というお題でした。
菅原先生のご厚意で、若手実務者という立場で、有り難くも今回で4回目の発表となりました。
いつもは、テキスタイルやデザインの研究ですが、今回は私の今出掛けている《デニムブランド》について発表するというご提案を頂きました。
Luccvarを立ち上げて1年半、紆余曲折、色々あります。この現状を、この感性工学会で発表させて頂けるだなんて、こんなに有り難い事がございません。今回は特に、開催場所が上田安子服飾専門学校でしたので、教育者も多くご参加されていました。なので、これまでの体験を赤裸々にお話させて頂きました。今の私に出来ること。それは、自身の体験をしっかりとお伝えする事です。出来る限り、精一杯発表させて頂きました。最後、時間が足りず、一部割愛してしまい、申し訳ございませんでした。
緊張してしまって、公演中の事はほぼ記憶喪失ですが(笑)真剣に話を聞いて下さっている方、メモを取って下さっている方が見えて、とても嬉しく思いました。
そして何より感激したのは、㈱WORLD時代の大大先輩の㈱ライトハウス 売上が上がるVMD 藤井雅範さん こと、マットさんが会場に来て下さいました!!
こんなに心強い事はございません!!めっちゃオシャレなマットさんは、昨日の会場でも一際目立ってらっしゃいました♡
お忙しい中、本当に有難うございました。
恩師 菅原先生、今回も大変貴重な場を頂き、有難うございました。これからもご指導宜しく御願い申し上げます。