原点を振り返る④

恐るべし!CORDIER エレガンスニット部

タイトルとは関係ありませんが、今週11月19日(木)、20日(金)の2日間、大阪のオレンジストリートにある雑貨屋 <ASOKO> 2階で、ファミリーセールをします!

 

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↑オレンジストリート。地下鉄四ツ橋筋 四ツ橋駅からすぐ♡

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↑ここの2階です!

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↑これが入口です!

 

Luccvar の美脚ジーンズを是非、お試し頂ければと思います!

今シーズンは、ネット販売が主軸なので、出来るだけ、お手に取って試着して頂ける機会を作りたいと思います!!

 

ニットテキスタイル担当

初めて配属されたコルディア部で、新人を含んだ組織図が発表されました

<第一課 エレガンスニット ニットテキスタイル 兼 ニットデザイナー 担当>

となりました。

何やら難しそうな予感・・・(^^;

 

ニットテキスタイル担当は、基本的には総合職の仕事で、専門職はつかないのですが、ブランド長の、素材や編み組織に強いデザイナーを育てたいという意図があって、今年の新人は試験的に兼務させてみようという事になったようです。

 

私は、まずニットテキスタイル担当の上司、13年目の大先輩 女性Mさんの元でお仕事する事になりました。

このMさん、声は優しいのですが、仕事は超~厳しっくって、教え上手!わからない事だらけの私は、毎日質問攻め(笑)

<私> 「Mさん、“ply”って何ですか?」

<Mさん> 「いい質問ですね!それは“本数取り”といって何本の糸を引き揃えて編んでいるかを表すものです。」

 

 

<私> 「Mさん、なんで同じ糸で同じ組織の編地がこんな沢山あるんですか?」

<Mさん> 「いい質問ですね!それは、メイン素材は各ニットメーカーで度目にばらつきがあったらいけないので、シーズンの初めに基本の度目を揃えるの。」

<私> 「???それは、何を防ぐためですか?」

<Mさん> 「これまたいい質問!それはね、同じ素材で、同じゲージ(針の太さ)なのに、A社が編んだ丸首POと、B社が編んだVネックPOが違う目づら(ニットの目の大きさ)で出来てたらどう???」

<私> 「それは合わせられないし、店頭に並んだらおかしいですね。なるほど!わかりました!」

 

ってな具合に。毎日Mさんにずっとつきっきりで教わりました。

CORDIERのニットといえば、日本を代表する位の上質な製品。企画は、もうそれはそれは素晴らしいものでした。今でも、この時代が一番懐かしく思い出されるのはこの時の事が多いです。それだけ純粋に物作りに没頭できたと思います。

 

一点サンプル糸~各色サンプル糸の手配

こんな感じで、一年目のブランド全体の雑用と、テキスタイル担当の仕事をする毎日。

そして、初めて任せて貰った仕事は、一点サンプル糸手配 です!!!

まず、1展示会の企画の流れを簡単にまとめると、

 

①展示会テーマ 設定

②展示会テーマMAP 作成

③素材決定

④メインスタイリング 決定

⑤各デザイン決定

一点サンプル依頼・修正

⑦各色決定・ビーカー依頼

⑧各色サンプル依頼

⑨展示会

⑩各色修正

⑪受注集計・発注

⑫納品

 

この、⑥に使う一点サンプル糸を発注するのが、私の初仕事でした。

まず、担当のデザイナーに一点サンプルを何色でUPしたいか?と聞いて、その色を何キロ発注するかを決めて、紡績会社に送り先のニッターと納期を記入して発注書を流す・・・という仕事です。

 

一点糸は、基本的には紡績会社でストックしている糸を使います。なので、希望のカラーがない事も多いのですが、なるべくその色に近い色を探して発注しました。

発注は午前中で締め切り!当時はまだ、PCもありませんから、連絡は全てFAX。半端ない量の伝票を切ってFAXするのは、すごくプレッシャーでした(;^ω^)

 

必死で詰まりそうなFAXと戯れていると、生産の先輩から「伝票書くデザイナーは初めて見たわ~!(笑)数字のとこ絵描いてないか??」な~んて、よく珍獣の様にイジられました。

 

それだけ珍しい人事だったんだと思います。

私自身、何の抵抗もなく、むしろ興味があったので、とても有り難かったです!!スタート直後は、こうして忙しいけど充実した毎日を過ごしていました。。。続く。