原点を振り返る27

こんにちは!ジーンズソムリエ&Brand Producer雑賀です。

雑誌とのタイアップ効果

当時、私が所属していた《ジ・エンポリアム》と雑誌《Soup》のタイアップ企画は、毎月1型デザインしました。

商品の細かい仕様や素材の特徴・デザインポイントを雑誌一面に細かく記載し、スタイリングや着こなし術も同じく一面を使って打ち出しました。

雑誌とタイアップ企画で一番良かったと思う事は、1つの商品を企画開発・生産・エリア・店舗が一丸となってお客様に全力でお伝えするという行動に出れた事です。

週次業務の前週の売上報告の時に、売上計画未達の場合、報告は企画・生産・エリア・DB(デリバリー)の間で、激しい責任転嫁・責任の擦り付け合いがありました。私はそれが嫌でたまりませんでした。報告をボーっと聞いてたら「ん?企画のせい?お前は何した?殿様か~!?」という発言があったりして・・・(笑) うかうかしてられませんでした。

中には他のチームの子から「今日は水面下で手を組みませんか?」な~んて 浅はかなお誘いを受けた事もあります。こういう人間は大嫌い!瞬時に「水面下って?お前は海女か?」と一喝しときました~(笑)

こんな感じで、常にブランド内は何かギクシャクしていましたが、この雑誌タイアップ企画を通して、それぞれの部署がそれぞれの役割を果たし、そしてジ・エンポリアムとしてまとまっていくのを感じました。

私の中で突然、達成感と満足感が生まれました。

2人目を出産して、育児休暇中に引っ越しして母と同居、1人目の復帰直後よりは随分恵まれた環境ではありましたが・・・。ん?子供達?アッという間に息子は幼稚園年長、娘は保育園最年長になりました。

 

『もうこのペースは無理かな・・・。』

 

それもそのはず!もう家庭崩壊寸前でした(;^ω^)

 

 

ついに退職を考え出しました。

残業・取引先や同僚とのお付き合い等で深夜に帰宅する事も多く、家事はほぼ母任せ。

実は、ずっと母から毎朝「あんた!もう会社辞めなさい!!!」と罵倒され続けていました。
旦那さんも「ええ加減にしろ!」と怒ってました。
自分でもこのままのペースではいけないという自覚はありました。
でも、苦労してついた今のポジションをまだ離れられない。自分の中で一区切りつくまで、『あともう少し頑張ろう!』とゴールを探しながら仕事していました。

そして、ようやく一区切りつきました。
ブランド全体が一丸となった瞬間・・・これが私の一番の達成感でした。全ての苦労が報われた気分でした。

 

『少しずつ軸足を仕事から家庭に移そう』

 

と思いました。
久々に、息子の幼稚園ママとランチしたら、いつの間にかお友達はみんな私立の小学校を受験していました。
実は、私には、もし子供が望めば是非受験したい小学校がありました。ご縁を頂けたらと思い、息子が1歳の時にバギーに乗せて見学にも行った程、大好きな校風でした。

幸い、その学校は国立なので、今から願書提出受付が始まるというタイミング。お友達に「ダメ元で受験してみよっかな~?」と相談したら「受かったらラッキーやん。是非チャレンジしてよ!」と背中を押してくれました。

で、奇跡が奇跡を呼び…何と、合格!

でも、さすが不良母。

私はその凄い倍率といい、何にも勉強(親)していないのに合格する訳がないと踏んで、合格発表の日、小学校へは行かず、朝から出社して仕事してました(笑)

すると、学校から
〈先生〉「合格されましたので、今すぐ来て下さい!」
と電話が・・・(;^ω^)

その日は何年ぶりかの大雪で、神戸は積雪し、交通はほぼストップ!その上、山上の学校だったので

〈私〉「あ、はい。でも、今日みたいな日にあの急な坂、登れるんですか?」
と思わず尋ねると

〈先生〉「はい、皆さん歩いて来ておられます。」

げ~~~!!!!!!マジっすか???

そんな事になるとは夢にも思わなかったので、靴はハイヒール・しかもスカート…。
でも私のせいで息子を不合格にするわけにいかないので、この格好で雪積もる住吉山を登山しました(笑)

これはキツカッタ~!滑って転んでガードレールにしがみつき、途中腕だけで登り棒状態で登ったところもありました(;^ω^)しかも、コケ過ぎて両ひざ血みどろ・・・。

 

そして、この雪山は私にとって懺悔の場となり、一生忘れられない思い出となりました。

 

『不器用で猪突猛進で融通効かなくってバランス悪くって自分勝手で下手な生き方しかできない母ちゃんでごめんね~😢寂しかったね~😢息子はこんな頑張ってたのに~😢合格発表すら行かないなんて~😢馬鹿な母ちゃんだね~😢この合格は絶対親の力じゃないよ~😢よく頑張ったね~😢』

 

号泣。大号泣。

 

帰りはこんな急な坂、立って降りるのは無理だ~!と絶望感に浸っていると、目の前に警察官が♡ヒールとスカートで全身ずぶ濡れになっている私を見て

「その格好じゃ降りれないでしょ?良かったら下までお連れしますよ!」

とお声がけ下さいました。そして2人の警察官に両脇を抱えられて、無事下山しました。その姿は正に

 

【連行】

 

そのものでした(笑)

ジーンズソムリエProduse 美脚にこだわった機能性ジーンズブランド Luccvar

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