トランプ政策でDenim業界が激変する!?

こんにちは!
ジーンズソムリエ&Brand Producer雜賀です。

今日は珍しくノープランの土曜日。とにかく寝不足だったので、爆睡(笑)12時間たっぷり寝て、食後にゆっくり珈琲を飲みながら新聞を読んでいると、とんでもないニュースが目に飛び込んできました。

 

トランプの政策がアメリカでジーンズの急騰を巻き起こす!?

アメリカ人はジーンズがお好き。ジーンズの代表的なブランドであるLevis、Diesel、Gap、Hollister、Cimarron、Calvin Klein、Guess等はメキシコで生産されています。メキシコはバングラデシュについで世界で重要なジーンズの生産国。アメリカで販売されているジーンズの約50%がメキシコ産と言われています。

その理由は、北米自由貿易協定(NAFTA)で、無関税で貿易出来る事と、アメリカの約1/8の労働コストであること、それと隣国で道路と線路で輸送出来る事などが挙げられます。

この魅力が要因となって、アメリカからメキシコへの投資は<1994年に170億ドル>であったのが、<2015年には928億ドル>まで急増。メキシコ社会保障協会によると、<12万5000人がジーンズの生産に従事している>と。その主な生産地域は<ドゥランゴ、プエブラ、グアナフアト、メキシコ・シティー>に集中してるそうです。

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北米自由貿易協定(NAFTA)が見直されれば、12万人の雇用が失われる!?

トランプ大統領がメキシコからの輸入に20%の関税を掛けると発言。そうなれば最終的にそれは米国の消費者の負担に繋がることになります。それはジーンズの生産体制の見直しを迫るものとなり、メキシコでのジーンズの生産が減少すれば、メキシコ経済は後退する。20%関税が掛かると厳しい状況になるのは間違いない。しかし、実質的に現状のままでのNAFTAが継続される見込みはない。

メキシコは新たな市場開拓が必要となり、同時にアメリカ人はこの先ジーンズの新たな仕入先が必要になってくる。

 

これが『価格競争型大量生産』の行く末・・・

どれだけ生産コストを抑えても、政策であっけなく吹き飛ばされてしまう。そこにコストダウンだけでなく、唯一無二の技術や生産ラインがないと、縫製業はこの先ますます厳しいと思います。

私が今学んでいる『エクスペリエンス・マーケティング』の藤村先生が【安売りするな!価値を売れ!】というタイトルで出版されています。

【安売りするな!価値を売れ!】藤村正宏先生

私も、ジーンズの自社ブランドを展開して約一年半となりますが、ジーンズは特に普遍的なデザインなので、個性が出しづらいアイテムです。勿論、素材やシルエット等、ブランドによって色々個性がりますが、一見わかりにくい。試着したり、穿き続けないと伝わりません。

ただ、物作りするのではなく、消費者に喜んで貰える自分らしいアイデアをどんどん出していく事を忘れてはいけない。コストで左右される物作りを続けない。

私の使命はこれだと思っています。だから敢えて一番普遍的なジーンズを手掛けているんだと。。。睡眠不足を解消したので、今夜からまた頭捻ります(笑)IMG_0461